SMC (6273): 会計神話をパンクさせよ

SMC株式会社(6273:東証)は時価総額約2兆円のFA用の空圧制御機器などの製造メーカーである。調査の結果、我々は子会社の連結外しによる損失の隠匿、利益率・棚卸資産の過大評価により、SMCの公表している財務諸表及び監査報告書に対して大きな疑念を持っており、又、SMCの現金残高に対しても非常に懐疑的な見解を有している。この不明瞭で疑わしい会計処理は、SMCが監査を委託しているグローバルな連結監査能力を持たない清陽監査法人という小規模な監査法人によってこそなし得たものと思われる。又、高田会長と同会長の親しい間柄の人物ら(の持ち株会社)により1000億円超相当のSMC株式がりそな銀行からの融資の抵当に入れられているが、その融資の目的は全く不明である。我々は現在の同社株価の取引価格を最大85%下回る4500円を適正な株価と考え、強い売りと評価する。

要旨

  • SMCの現預金残高は、同社が保有していると主張するよりもかなり少ないと考える。
  • 連結及び非連結子会社間取引、非開示の関連者間取引、及び子会社の連結外しその他の疑わしい手法により、SMCは、売上、棚卸資産及び現預金残高の過大計上、及び事業についての窮状を覆い隠してきたと考える。
  • 本書でいくつかのSMC子会社における利益相反状況、関係者間取引、極めて疑わしい会計手法に係る証拠を確認したが、これは氷山の一角に過ぎないと考える。
  • 結果として、我々はSMCは大規模な棚卸資産の償却の計上及び大幅な財務諸表の修正を余儀なくされると予想する。
  • これらの会計操作の可能性を勘案すると、SMCが主張する国内の営業利益率は、実際には格段に低いのではないかとの疑われる。
  • 同社規模の会社にとっては小規模且つ不十分であり、粉飾決算に関わった経歴を有している監査法人を利用し続けていることは、SMCの監査報告書及び財務諸表は信用できないとの我々の疑いを深めている。
  • 本書では、SMCの高田会長が保有株式の大半(全部ではないにせよ)をりそな銀行に対して担保提供してしまっているいるが、我々はその資金が会計操作に不正に利用されている可能性が否定できないと考えている。
  • 過剰な中央集権的管理と問題のある企業文化は、企業内部統制の欠如とコーポレートガバナンスの機能不全を生み、上記問題点が非開示のまま継続されることを許してきた。

我々は、同社の問題行動について懸念を抱いている現在及び過去の従業員、サプライヤー、取引先又は顧客が、透明性及び企業統治を改善すべく、各国の規制当局、メディア又は我々Well Investments Researchに対して、各自の懸念を提起することを強く推奨する。

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SMCのレポート

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