SMC (6273): 財務諸表は疑問を抱かせる、SMCはまだ答えに詰まっている

SMC(以下:当社)から発表された12月13日、14日の反論は、我々が本レポートの中で提起した重大な疑念に対して未だ殆ど回答していない。簡潔にまとめれば、「会計処理に問題はない」としただけで、証拠は何も提示されていない。清陽監査法人についても、1987年より続いている関係という事以上の説明はなさそうだ。我々だけでなく、市場関係者は、以下の重大な問題点に対し、SMCによる定量的に立証された回答を待ち望んでいるはずである。 TONファイナンスによる株式の担保設定について 当該担保設定は、奇妙なまでにインドのSatyam社のケース(Satyam社の会長が自社への資金融通の為に株式に担保設定した)に類似している様に見える。 なぜ保有株に担保設定されたのか、そしてその資金はどこへ行ったのか? なぜオランダ当局への報告内容と日本への報告内容には、「株数」と「時期」の双方において相違が発生したのか? どちらが真実なのか? 事務上の連絡先として2009年1月28日のEDINET提出書類に名前が記載されているりそな銀行、矢島一匡氏の役割はどのようなものか? 現預金について 我々には、日本と中国を除く利息収入がマイナスになっている事が決定的な証拠に映る。SMCは、存在の疑われている現預金が北米、香港、台湾、ブラジルなど主要な連結子会社に実在していると反論しているが、レポートにも記したように、それだけの現預金の金額がいずれかの連結子会社に存在しているとは考えにくい。 現預金を確認する事は容易なはずである。主要連結子会社の現預金の存在を証明する書類を開示されたい。 また、シンガポールのような、14日以下という異常な早さで会計監査が終了し、かつ監査法人の幹部(現在は退任)と現地法人の秘書が婚姻関係にあるという重大な利益相反を抱える地域において、発表されている490億円近い多額の現預金(2013年度は410億円)の存在を投資家は信用することができるであろうか? 存在すると言われている現預金の中でも、SMCの北京製造子会社にも240億円弱(2013年度)の特に大きな現預金があるとされているが、こちらの現法の主な取引先が日本であるのであれば、なぜ機動的に現金を持ち出せない中国に現預金を滞留させるという選択をしているのか。 …. ブラウザからご確認いただく場合はこちらからご覧ください。 SMCのレポート PDFでご確認いただく場合はこちらのリンクからご覧ください。 [media-downloader media_id=”423″ texts=”SMCのレポート”]

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SMC (6273): 会計神話をパンクさせよ

SMC株式会社(6273:東証)は時価総額約2兆円のFA用の空圧制御機器などの製造メーカーである。調査の結果、我々は子会社の連結外しによる損失の隠匿、利益率・棚卸資産の過大評価により、SMCの公表している財務諸表及び監査報告書に対して大きな疑念を持っており、又、SMCの現金残高に対しても非常に懐疑的な見解を有している。この不明瞭で疑わしい会計処理は、SMCが監査を委託しているグローバルな連結監査能力を持たない清陽監査法人という小規模な監査法人によってこそなし得たものと思われる。又、高田会長と同会長の親しい間柄の人物ら(の持ち株会社)により1000億円超相当のSMC株式がりそな銀行からの融資の抵当に入れられているが、その融資の目的は全く不明である。我々は現在の同社株価の取引価格を最大85%下回る4500円を適正な株価と考え、強い売りと評価する。 要旨 SMCの現預金残高は、同社が保有していると主張するよりもかなり少ないと考える。 連結及び非連結子会社間取引、非開示の関連者間取引、及び子会社の連結外しその他の疑わしい手法により、SMCは、売上、棚卸資産及び現預金残高の過大計上、及び事業についての窮状を覆い隠してきたと考える。 本書でいくつかのSMC子会社における利益相反状況、関係者間取引、極めて疑わしい会計手法に係る証拠を確認したが、これは氷山の一角に過ぎないと考える。 結果として、我々はSMCは大規模な棚卸資産の償却の計上及び大幅な財務諸表の修正を余儀なくされると予想する。 これらの会計操作の可能性を勘案すると、SMCが主張する国内の営業利益率は、実際には格段に低いのではないかとの疑われる。 同社規模の会社にとっては小規模且つ不十分であり、粉飾決算に関わった経歴を有している監査法人を利用し続けていることは、SMCの監査報告書及び財務諸表は信用できないとの我々の疑いを深めている。 本書では、SMCの高田会長が保有株式の大半(全部ではないにせよ)をりそな銀行に対して担保提供してしまっているいるが、我々はその資金が会計操作に不正に利用されている可能性が否定できないと考えている。 過剰な中央集権的管理と問題のある企業文化は、企業内部統制の欠如とコーポレートガバナンスの機能不全を生み、上記問題点が非開示のまま継続されることを許してきた。 我々は、同社の問題行動について懸念を抱いている現在及び過去の従業員、サプライヤー、取引先又は顧客が、透明性及び企業統治を改善すべく、各国の規制当局、メディア又は我々Well Investments Researchに対して、各自の懸念を提起することを強く推奨する。 ブラウザからご確認いただく場合はこちらからご覧ください。 SMCのレポート PDFでご確認いただく場合はこちらのリンクからご覧ください。 [media-downloader media_id=”468″ texts=”SMCのレポート”]

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